出版社内容情報
夫・遠藤周作が遺した妻へのメッセージとは。
夫・遠藤周作が晩年に到達した死生観、臨終に際し妻に残したメッセージとは。出会いから壮絶な闘病の日々までを綴った感動の人間讃歌。
故遠藤周作氏はある本の中で、「物書きの遺族は主人の生前の思い出などを語ったりせずに、つつましく暮らすべきだ」と書いている。しかるに夫人はあえて本書を上梓した。それは即ち、本書のテーマ、夫からの宿題があったからゆえのことである。
▼その宿題とは、まず、遠藤周作氏が臨終の間際に、自らが帰依し信仰したキリスト教の最大のテーマ「復活」を強烈にアピールしたことにある。「死は終わりではない、またきっと逢える」という、夫から託されたメッセージを広く伝え、愛する人の死に悲しんでいる人々を、少しでも癒していくことに、余生を費やすことである。二つ目は、「心あたたかな医療」の普及である。生前、夫が唱えた末期医療の改善、つまり患者の心身の癒しを第一にした医療制度を提唱し、実現していくことである。本書はこの二つの目的のために執筆された。
▼四十三年間の夫とのさまざまな思い出とともに、美しい人間愛が綴られる感動の書。
●第1章 今度はきっと、治してあげる
●第2章 夫・遠藤周作という人
●第3章 人生を横切る宝もの
●第4章 魂の交わり――心あたたかな病院
●第5章 また逢う日まで
●死は終わりではない――あとがきにかえて
内容説明
「俺はもう光の中に入った、おふくろにも兄貴にも逢ったから安心しろ」。夫・遠藤周作が臨終に際し遺した言葉に、夫人は夫が信仰したキリスト教のテーマ“復活”を確信した。死は終わりではない―夫から託されたメッセージをひろく伝え、愛する人の死に悲しんでいる人々を少しでも癒さなければという覚悟から本書は執筆された。43年間の夫との思い出と共に、美しい人間愛が綴られる感動の書。
目次
第1章 今度もきっと、治してあげる
第2章 夫・遠藤周作という人
第3章 人生を横切る宝もの
第4章 魂の交わり―心あたたかな病院
第5章 また逢う日まで
死は終わりではない―あとがきにかえて
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