出版社内容情報
世界に冠たる零戦のすべてを記録した決定版。
太平洋戦争で彗星のごとく登場、世界を驚嘆させた伝説の名機・零戦。設計、完成から激闘の日々を経て、その使命を終えるまでの全記録。
戦後、日本の航空機開発技術は、長く欧米諸国に水をあけられてきた。21世紀を迎えようとする今日でさえ、日本の航空機はほとんどが輸入である。
▼しかしはるか60年前、日本はすでに世界に冠たる名機を完成させていた。太平洋戦争で華々しく活躍、連合国側を驚嘆させた名戦闘機「零戦」である。
▼だがその開発にあたっては、多くの困難がつきまとった。度重なる試作機の失敗、実験飛行で尊い生命を散らせたパイロットたち……。しかし海軍側の厳しい性能への要求と、技術者たちのあくなき探究心が、ついに伝説の名機を大空へと舞い上がらせたのである。
▼本書は、苦難の開発物語から、戦場での激闘を経て、戦争末期にその使命を終えるまでの零戦のすべてを詳述したノンフィクション。零戦の設計主任であった堀越二郎氏、元大本営参謀・奥宮正武氏の二人の著者が、自身の経験と徹底した資料分析を集大成させた。戦後まもない日本で書かれた古典的名著、待望の復刊。
[第1部]零戦が生まれるまで
●第1章 過渡期の悩み
●第2章 海軍航空の躍進期
●第3章 日華事変における九六式艦戦隊の活躍
[第2部]零戦の誕生
●第1章 十二試艦へ設計者の苦心
●第2章 早くも中国大陸へ出撃
●第3章 改良の陰に尊い犠牲
[第3部]大空の覇者
●第1章 太平洋戦争の前夜
●第2章 勝敗のカギを握る航空戦
●第3章 遅ればせの空母重視
[第4部]名機にも強敵続出
●第1章 激しさを増す空の死闘
●第2章 ただよう憂色
●第3章 あとを継ぐもの
[第5部]零戦以後の海軍戦
[第6部]結び
内容説明
太平洋戦争で華々しく活躍、世界中を驚嘆させた名戦闘機「零戦」。今なお語り継がれる永遠の名機は、いかなる開発の困難を越えて、大空へと飛び立ったのか。本書では、零戦の設計主任であった堀越二郎氏、元大本営参謀・奥宮正武氏の2人が、設計・製造段階から戦場での激闘を経て、その使命を終えるまでの零戦のすべてを詳述。終戦まもない日本で書かれ、版を重ねた古典的名著、待望の復刊。
目次
第1部 零戦が生まれるまで(過渡期の悩み;海軍航空の躍進期;日華事変における九六式艦戦隊の活躍)
第2部 零戦の誕生(十二試艦戦へ設計者の苦心;早くも中国大陸へ出撃;改良の陰に尊い犠牲)
第3部 大空の覇者(太平洋戦争の前夜;勝敗のカギを握る航空戦;遅ればせの空母重視)
第4部 名機にも強敵続出(激しさを増す空の死闘;ただよう憂色;あとを継ぐもの)第5部 零戦以後の海軍機
第6部 結び