出版社内容情報
史上最大の国難に懸けた男たちの熱き闘い! 鎌倉時代中期、二度にわたる元帝国の襲来を受けた日本。史上最大の国難に、男たちは何を懸けたのか? 壮大な歴史ロマンを描く長編。 13世紀後半、日本はかつてない国難に直面しようとしていた。高麗を支配下に置いた元帝国が、ついに野望の矛先を日本へと向けたのだ。服属を求める元からの度重なる使者に対し、鎌倉幕府の若き指導者・北条時宗は、ついに対決の道を選択する。二度にわたって元の大軍が来攻する「元寇」の始まりである。▼そうしたなか、戦場となった北九州には、おのが夢をこの戦いに賭けた二人の男があった。肥後の御家人、竹崎季光・季長の兄弟である。ともに長兄から疎まれ、所領のない無足の身に甘んじていた彼らは、やがて数奇な運命から、季光は海を越えて高麗の反乱軍に投じ、季長は元との合戦で手柄を立てる道を突き進む。▼二人の活躍を軸としつつ、物語は元の皇帝フビライ、執権・北条時宗といった時代の主人公から、日蓮、マルコ・ポーロらまでも巻き込んで、壮大な人間絵巻を展開していく。中国・朝鮮半島・日本をまたにかけた長編歴史ロマン。著者渾身の書き下ろし! ●第1章 戦雲 ●第2章 三別抄 ●第3章 眠れる日本 ●第4章 蒙古の使者 ●第5章 元帝国 ●第6章 ささやかな抵抗 ●第7章 文永の役 ●第8章 論功行賞 ●第9章 黄金の国ジパング ●第10章 果てしなき野望 ●第11章 再征、阻止すべし ●第12章 弘安の役 ●終章 蒙古襲来絵詞
内容説明
13世紀後半、高麗を征服した元帝国は、ついに野望の矛先を日本へと向けた。この東アジアをゆるがす非常事態に、男たちは自らの運命を切り開くべく、それぞれの戦いを開始する。九州の御家人、高麗の反乱軍、そして日本の指導者たる北条時宗…。肥後の御家人・竹崎季長と兄・季光の活躍を軸としながら、「蒙古襲来」をめぐる人間群像を壮大なスケールで活写した長編小説。