出版社内容情報
古典の名作が千字で読めるファン必読の一冊。 古典落語の名作二百数十篇を厳選し、その粗筋をコンパクトに解説。作者、初演者、十八番とした噺家等、資料も充実。ファン垂涎の一冊。 落語というと、何か老人が聞いてたのしむものといった印象があるが、古典のネタに現代風のギャグを巧みに取り入れたり、果敢に新作に挑戦する若手の落語家が若者達の人気を集めはじめている。いまだ落語は日本の芸能として顕在なのだ。立川志の輔もそのうちのひとりだが、本書では監修者として、古典落語の魅力を紹介するという正攻法の仕事をしている。▼本書の特徴は、何といっても長短ある名作・傑作といわれる落語215席を、噺のエッセンスはそのままに、千字前後に要領よくまとめている点。さらに噺の発生を示す原話の紹介や成立の事情、噺を楽しむ手がかりとなるキーワードの解説、その噺を得意ネタとした落語家の紹介、誰が誰に教えたかなど、類書には見られないさまざまな工夫が施されているところだ。落語に馴染みの浅い人には格好の入門書になること間違いなし。また落語をそうとう聞き込んでいる人には、ぜひ手許に置いておきたい資料になるだろう。 ●青菜 ●蚊いくさ ●西行 ●大工しらべ ●中村中蔵 ●化け物つかい ●松曳き ●やかん ●らくだ ほか
内容説明
長い噺も短い噺も、噺のエッセンスはそのままに215席を1000字前後にぎゅっと凝縮。テンポよくまとめた粗筋のほか、噺を楽しむのに知っておくと便利なキーワード、その噺を十八番にした代表的な落語家、噺にまつわるこぼれ話など、資料も充実。落語入門者はもちろん、落語通を自認する人にも十分楽しめる「待ってました!」の落語小事典。『千字寄席』『千字寄席・下巻』から抜粋し、再編集。
目次
青菜
あくび指南
明烏
愛宕山
あたま山
鮑のし
家見舞
居酒屋
意地くらべ
一眼国〔ほか〕
著者等紹介
古木優[フルキマサル]
1956(昭和31)年生まれ。波瀾万丈の日々を過ごした後、早稲田大学教育学部国語国文学科(近世文学)卒、早稲田大学第一文学部東洋史学専攻(北アジア史)卒。現在、全国紙記者
高田裕史[タカダヒロシ]
1956(昭和31)年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒、同大学院(近世文学)中退後、波瀾万丈の日々を過ごす。大手予備校講師の傍ら、歌舞伎、落語、文楽ほか古典芸能研究に従事。現在、数誌にコラムを執筆中
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