出版社内容情報
透徹した現実主義に貫かれた珠玉の知恵とは。 厳格な「法」の支配を説き、始皇帝の天下統治の理論的基礎となった『韓非子』。その透徹した人間観察と現実主義に学ぶ現代を生きる知恵。 「信なくんば立たず」と教える孔子に対し、「人を信ずれば人に制せらる」と説いた中国古代の思想家・韓非子。覚めた人間観察と現実主義に貫かれ、厳格な法の支配と信賞必罰を主張する彼の思想は、孔子の儒家に対して法家と呼ばれる。秦の始皇帝が『韓非子』を読み、「私は本書の著者と会い、交わりをもつことができたら死んでも恨まない」といったというのは有名な話だ。▼まさに「帝王学の書」といえる『韓非子』。だが、イソップ寓話さながらのたとえ話を用いて人間の本質や為政者の心得を鋭く説く言葉の数々は、現代に生きる私たちにも多くの教訓や示唆を与えずにはおかない。▼「矛盾」「逆鱗に触れる」などの熟語・成句の出典であり、組織のトップやそこに働く人たちが学ぶべき珠玉の名言に彩られた『韓非子』。本書は、難解な原典のエッセンスを現代的な視点でやさしく解説しながら、思想家・韓非子の実像、生きた時代の背景にも言及した格好の入門書である。 ●第1章 よみがえる韓非思想 ●第2章 韓非の生涯とその時代 ●第3章 花ひらく“諸子百家”の思想 ●第4章 『韓非子』を読む ●第5章 読みつがれる『韓非子』
内容説明
「信なくんば立たず」と教える孔子に対し、「人を信ずれば則ち人に制せらる」と説いた中国古代の思想家・韓非子。厳格な「法」の適用と信賞必罰を主張し、秦の始皇帝に絶賛された彼の著書は、透徹した人間観察と現実主義に貫かれている。イソップ寓話さながらのたとえ話から、人間の本質や為政者のあるべき姿に鋭くせまる『韓非子』。その魅力と、現代に活かすべき叡智をわかりやすく解説する。
目次
第1章 よみがえる韓非思想
第2章 韓非の生涯とその時代
第3章 花ひらく“諸子百家”の思想
第4章 『韓非子』を読む
第5章 読みつがれる『韓非子』