出版社内容情報
毛利宗家を支え、秀吉に愛された名将の生涯。 毛利元就の息子として一貫して毛利宗家を支え、のちに豊臣政権の五大老に列する名将・小早川隆景。その堂々たる生涯を描いた歴史長篇。 安芸の小豪族から身を起こし、一代で中国十カ国の大大名となった謀将・毛利元就。彼には、「毛利の両川」として彼の死後も毛利宗家を支え続けた二人の優れた息子があった。吉川元春と小早川隆景。とくに三男・小早川隆景は、長く元就の孫の輝元を補佐し、豊臣政権のなかで毛利家の地位を磐石なものに押し上げていった。本書は、豊臣秀吉も絶大な信頼を寄せた名将・小早川隆景の堂々たる活躍を描いた長編小説である。▼父・元就に従って戦塵に生きた青年武将時代から、羽柴秀吉の毛利攻めに冷静に対処、時勢を見誤らずに無事講和を結ぶ壮年期の隆景。やがて秀吉の知遇を得るや、四国攻め、九州攻め、文禄の役と戦功を重ねていく。そして晩年……秀吉の甥であり、のちに関ヶ原の寝返り劇の主役となる金吾中納言秀秋が毛利家の養子になる危険を察した隆景は、秀秋を自らの養子に願い出る苦渋の決断を下す。無私の心に徹し、自らの宿命に殉じた男のさわやかな生涯! ●誅殺の秋 ●乾坤厳島戦 ●雄高山雑記 ●天狼死す ●茶筅髪の男 ●天正十年夏 ●狙公関白の城 ●筑前曲江 ●小田原陣 ●風涛の鷹 ●三原夕凪
内容説明
謀将・毛利元就の三男であり、長兄・毛利隆元の死後、「毛利の両川」として次兄・吉川元春と毛利家を支えた武将・小早川隆景。父・元就の中国制覇に貢献し、元就亡き後は羽柴秀吉の中国攻めに適切に対処、やがて豊臣政権で重きをなしていく隆景。しかし晩年は、毛利宗家のために進んで小早川家を犠牲にする苦渋の決断を下していく。至誠にして無私、円満具足の名将の堂々たる生涯を描く力作。
感想・レビュー
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