出版社内容情報
著者独自の視点で一生を描く物語・松下幸之助。 松下電器創業の思いとは? 警世家としてPHP運動に注いだ情熱とは? 松下幸之助の一生を独自の視点で描いた渡部版松下幸之助伝。 いまITビジネスの世界では、若い有能な経営者が続々と誕生しているが、世界的な企業になったソニーもホンダも、現在のITビジネス同様、創業当時は熱気盛んなベンチャーであったにちがいない。パナソニックのブランドで世界の電気業界のトップの一つに数え上げられる松下電器も、その例に漏れな。▼本書は、その松下電器の創業者である松下幸之助の生い立ちから、死を迎える直前まで情熱を傾けたPHP運動を始めとする警世家としての晩年までを、著者独自の解釈を織りまぜつつ描いた、いわば『渡部版松下幸之助一代記』である。▼本書で興味深いのは、いま多くの企業が「儲け一辺倒」に偏りがちなのに対して、馘首自由の時代にあって、不況時にもクビを切らなかったというような、日本的経営の原点がその創業当初から見られる点である。日本的経営は終わったといわれ、新しい経営が模索される中で、今一度、経営とは何かを考えさせられる興味深い一冊である。 [第1章]修業の時代 ●“松下伝説”を見直す ●大器の片鱗 ●将来の布石を打つ ●結婚と独立への飛翔 [第2章]苦闘の時代 ●思考より行動が先 ●松下電気具製作所を創立する ●指導者の条件 ●不況下の経営 ●事業家の条件 ●師弟の邂逅 ●“ナショナル”への道 ●ライバルを喰う [第3章]興隆の時代 ●松下式経営の萌芽 ●経営体からコミュニティへ ●経営と宗教の対決 ●“松下教”誕生の日 ●松下精神の発露 [第4章]飛翔の時代 ●不倒翁苦難の日々 ●世界にはばたく ●ベストセラーの著述家 ●警世家として
内容説明
和歌山の農村に生まれ、徒手空拳から身を起こし、一代で松下電器を世界的企業にまで育て上げた松下幸之助。本書で著者は、企業家としての業績や発想はもちろん、思想家、警世家としての松下幸之助の晩年までを、著者独自の解釈を織りまぜつつ自由闊達に語っている。その意味でいわば本書は「渡部昇一版松下幸之助一代記」といってよい。
目次
第1章 修業の時代(“松下伝説”を見直す;大器の片鱗 ほか)
第2章 苦闘の時代(思考より行動が先;松下電気器具製作所を創立する ほか)
第3章 興隆の時代(松下式経営の萌芽;経営体からコミュニティへ ほか)
第4章 飛翔の時代(不倒翁苦難の日々;世界にはばたく ほか)
感想・レビュー
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