出版社内容情報
激動の時代を自分らしく、力強く生きる知恵。 戦国から江戸へという時代の転換期を、自分で感じ、悩み、決断して“剣聖”となった宮本武蔵。その人生と言葉に学ぶ処世の知恵。 60数度の試合にすべて勝ち、巌流島の果たし合いで日本中に勇名を馳せた剣豪・宮本武蔵。だがその勝負を最後に武蔵は剣による他者との試合をやめ、自分との闘いをはじめる。戦国乱世から太平の江戸時代へと移り変わる世には、実戦に強いだけの「剣」はすでに用いる場所がなかったのだ。▼29歳で巌流島の英雄となった彼だったが、その後の人生は「不遇」だった。大名に召し抱えられることもなく、めぼしい事跡も伝わらない。そして62歳のとき、自らが究めえた剣の奥義を書き記した『五輪書』の完成とともに、武蔵の人生は終わる。「我事において後悔をせず」「世々の道をそむく事なし」なと゜、彼が残した名言には、自らの境涯と正面から向き合い、悩み、苦しみながら独自の哲学を確立した「人生の達人」の面影が垣間見える。▼本書は、そんな宮本武蔵の生きざまに思いを馳せつつ、筆者が卓抜した洞察眼で彼の言葉を現代向けに読みといた、人生指南の書である。 ●序章 現代に通じる剣聖の時代 ●第1章 時代の流れに処す ●第2章 職場・仕事における人間学 ●第3章 己に克ち、人生に勝つ
内容説明
戦国乱世から太平の江戸時代へと移り変わる世に、剣豪として勇名を馳せた宮本武蔵。『五輪書』その他に記された彼の言葉には、剣法の奥義を語りながら、人生にとって大切な姿勢が鋭く指摘されている。「我事において後悔をせず」「世々の道をそむく事なし」など、自らの境涯と正面から向き合い、独自の哲学を打ち立てた剣豪の名言から、激変する現代社会を生きる上での叡智を導き出した人生指南の書。
目次
序章 現代に通じる剣聖の時代(「経歴」を残さないで「生き方」を残した武蔵;外国から再輸入された宮本武蔵観 ほか)
第1章 時代の流れに処す(時代のリズムを感じとること;スペシャリストか、ゼネラリストか ほか)
第2章 職場・仕事における人間学(どんな仕事にも自分の塔をつくれ;本当の“きくばり”とは“木くばり”だ ほか)
第3章 己に克ち、人生に勝つ(窮地に陥ったら動くな、間をとれ;上昇志向(出世欲)を失うな ほか)