出版社内容情報
太平洋戦争の矛盾に鋭く斬り込んだ傑作評論。 近代日本の矛盾がすべて凝縮され、日本人がありのままの姿をさらけ出した太平洋戦争。その失敗の本質を透徹した史眼で論じた傑作評論。 真珠湾攻撃に始まり、終戦の玉音放送に終わった太平洋戦争。国力のすべてを傾注して戦い抜いてた三年九ヵ月、しかしその結末はあまりに悲惨であった。大勢はすでに決しながら、多くの人的・物的損害を被ってなお遂行され続けた戦争。当時の戦争指導の諸相をつぶさに検証するとき、そこには近代日本の矛盾がすべて凝縮され、日本人のありのままの姿が見事にさらけ出されていると筆者はいう。 大局の見失い、希望的観測に終始し、精神主義に陥り、現場の実情を繰り返されたミスリードの数々。その萌芽は、すでに大戦果をもたらした真珠湾攻撃の段階からあった。とくに連合艦隊指令長官・山本五十六が戦死すると、問題点・矛盾は急速に先鋭化していく。 本書は、ミッドウェー敗戦、ガダルカナル撤退、アッシ島玉砕、インパールの惨劇といった代表的事例を中心に、10のテーマをもとに失敗の本質を鋭く分析、日本と日本人に痛切な教訓を投げかける力作評論である。 ●第1章 真珠湾攻撃成功の罪とは ●第2章 ミッドウェー敗戦に隠された構図 ●第3章 戦場なき戦争の指導者と国民 ●第4章 ガダルカナル戦で現れた歪み ●第5章 山本五十六の戦死と戦争の終わり ●第6章 アッツ島玉砕は必然だったか ●第7章 虚構の防衛ライン・絶対国防圏 ●第8章 インパールの惨劇をもたらしたもの ●第9章 誰も責任をとらない戦争指導 ●第10章 矛盾の総決算としての昭和二十年
内容説明
真珠湾攻撃に始まり、終戦の玉音放送に終わった太平洋戦争。国力のすべてを傾注して戦い抜いた3年9カ月、しかしその戦争指導には多くの問題があった。大局を見失い、希望的観測に終始し、精神主義に陥り、現場の実情を観ずに犯したミスリードの数々…。今なお日本と日本人に痛切な問題を投げかける10テーマから、その失敗の本質に迫った傑作評論。
目次
第1章 真珠湾攻撃成功の罪とは
第2章 ミッドウェー敗戦に隠された構図
第3章 戦場なき戦争の指導者と国民
第4章 ガダルカナル戦に現れた歪み
第5章 山本五十六の戦死と戦争の終わり
第6章 アッツ島玉砕は必然だったか
第7章 虚構の防衛ライン・絶対国防圏
第8章 インパールの惨劇をもたらしたもの
第9章 誰も責任をとらない戦争指導
第10章 矛盾の総決算としての昭和二十年
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