出版社内容情報
書評コラムの名人芸の集成、ついに復刊なる。 昭和44年から足かけ15年にわたって書き続けた書評コラム450篇をまとめた著者の代表作。『紙つぶて(全)』、待望の復刊。 とかく内容と著者の紹介を中心に、半分ほめて半分けなしてお茶を濁す書評が多い中で、本書に収められた書評コラムという「作品」は異彩を放っている。 知識は正確をきわめ、守備範囲は洋の東西、古今を超え硬軟とりまぜ、あくまで広い。「これぞ」と思う名作には過不足ない賞賛を与え、一見に値する奇書を見逃すことがなく、世におもねった俗書、奇を衒っただけの愚書の類は容赦なく一刀両断に斬って捨てる。一篇600字という限られた紙幅の中で、その本と本の周辺の事情を閃光のごとく照らし出す鮮やかな技は、見事の一語に尽きる。 昭和44年3月から昭和58年8月まで、あしかけ15年にわたって大阪読売新聞(夕刊)、雑誌『銀花』等に書きつづけた、著者自らライフワークと認ずる書評コラム「紙つぶて」455篇を集大成。鋭利な刃物のような切り口の賞賛と批判は、読書の海を航海する人の、正確無比な羅針盤になること間違いない。
内容説明
昭和44年3月から昭和58年8月まで、足かけ15年にわたって新聞雑誌に書き続けた書評コラム455篇の集大成である本書は、単なる内容解説、著者紹介にとどまることの多い書評の中で、その精確な知識に裏打ちされた鋭利な批判と適切な称賛は異彩を放ち、書物の海を航海する人の正確無比な羅針盤になること間違いない。当代無双の読書人にして批評家の代表作、待望の復刊。
目次
編集賞
内藤湖南
出版社のPR誌
長谷川四郎作品集
高橋英夫
森谷均の生涯
くたばれ!大学紀要
堅実な明治研究
限定本
盗作〔ほか〕
感想・レビュー
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KAZOO
武井 康則
ikoma_nogi_o