出版社内容情報
アメリカの言いなりの経済論議に直言する書。 自らの経済政策の失敗を日本に肩がわりさせるアメリカの言いなりになる必要はない。日米経済摩擦の虚妄を本質論で喝破した警世の書。 出口の見えない低迷が続く日本経済。そうしたなか、「内需拡大」「市場開放」「規制緩和」などのキーワードが、景気回復の“特効薬”のように語られはじめて久しい。しかし、これらの言葉は、決して日本の国益を守るためのものではない。「双子の赤字」を抱えたアメリカが、自らの経済政策の失敗を日本に肩代わりさせるべく、一方的に突きつけた要求なのだ。 アメリカの千億ドル単位に達する赤字は、日本が要求どおりに「内需拡大」したところで、数十億ドルを軽減するものに過ぎない。いわば“焼け石に水”である。にもかかわらず、アメリカは無理を承知で難題をふっかけ、日本がバカ正直に応じた結果が、“バブル”の狂奔につながった。 日本はいま、アメリカべったりの経済政策を真剣に見直し、本質的な経済論議を喚起すべき段階にきている。そうしない限り、未来への新たな展望は見えてこない。本書は、そのための大前提に鋭く切り込んだ警世の書である。
内容説明
「市場開放」「内需拡大」「規制緩和」―日本の経済再生の特効薬として語られるこれらの言葉は、じつは貿易赤字削減をめざすアメリカの一方的な要求だった。みずからの経済政策の失敗を、日本に肩がわりさせる国の言いなりでいいのか。アメリカ追随に終始した「植民地根性」に警鐘を鳴らし、日米経済が抱える問題の本質に鋭く切り込んだ直言の書。
目次
プロローグ いかにも子供っぽいアメリカ人
第1章 でっち上げられた日米経済摩擦
第2章 「規律」を失った資本主義の危機
第3章 「アメリカの世紀」の終わり
第4章 現代産業社会のゆくえ
エピローグ 日米は運命共同体か
-
- 和書
- 神秘的で美しい石図鑑