出版社内容情報
明智光秀によるクーデターとその後の秀吉による天下奪取をいち早く予言していた怪僧・恵瓊。毛利の陰の参謀として活躍した男の実像。
感想・レビュー
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MIKETOM
5
恵瓊が歴史に名を残せたのは、本能寺の変の九年前に書いた手紙の一節【信長の代、五年三年は持たるべく候。(中略)さ候いてのち、高ころびにあをのけにころばれ候ずると見え申し候。藤吉郎、さりとてはの者にて候】これを知った後世の歴史家がすごい洞察力!と感嘆したのは当然だろうね。ただし、それ以降の彼の予測は大ハズレ。関ケ原で西軍に加担し身を滅ぼしてしまった。それにしても、関ケ原に出陣していながら戦闘に加わるわけでもなく、東軍に内通するわけでもなく、かといって自刃するわけでもない。司馬遼は単なるヘタレといってるけど…。2020/11/20
Ryuji
2
★★★☆☆『安国寺恵瓊』の本のハズであるが、毛利元就や小早川隆景の色が強すぎて恵瓊の影が何となく薄い。毛利家の外交僧であった人物であり元就・隆景が出てくるのは当然ながら、『安国寺恵瓊』ではなく『毛利家』の本といった印象すら(隆景の死後、最後の関ヶ原まではそれなりであったが)。同じ安国寺恵瓊を描いた小説であれば、火坂雅志さん著の『墨染の鎧』の方が断然面白い。2013/03/17
タケ
0
どう見ても毛利物語です。本当に(略)。2009/07/31
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