出版社内容情報
財政難に苦しむ真田藩で、様々な改革に着手し、組織の再建を行なった一人の指導者の波乱の生涯を通じて、真のリーダー像を描いた一冊。
内容説明
「人というものは、よき人が使えばよくなるものでござりまする。悪い人が使えば悪くなるものでござりまする」―財政難に苦しむ真田藩で藩主幸弘より家老職兼勝手掛を命じられ、藩政刷新、財政再建に向けて倹約令や治水事業など様々な改革に着手し、組織の再建を行った恩田木工。識見と才を持ち、「誠の心」を持った一人の指導者の波乱の生涯を通じて、真のリーダー像を描いた一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきとし
1
古本屋で見つけて手に取ったが、なかなかの人物。名臣ではあるが、どちらかというと、その時代の武士の常識にとらわれない、名人物といえるか。2017/12/26
とってー
0
真田藩の影に恩田木工という素晴らしい名手がいたとは! 木工が如何にして人々の心を捉えたか、人々を活かしたかが分かりやすく描かれていて読みやすかった。 学生時代、教育課程を学んでいた際に「生徒の目線になって考える」ということを再三言われていたけど、この「誰かの目線になって考える・感じる」ことって教育者に限らず人としてとっても大切な行為だと思う。木工はまさに相手の立場になって考えられる人で、私利私欲ではなく"みんな"の為に動ける人だった。 わかっちゃいるけど、なかなかできないことをやり遂げる力に感服です。2017/10/31
夢仙人
0
先の池波正太郎と基本的には同じであるが、文章は池波のほうがやはり上手い。2010/10/06