PHP文庫<br> 山中鹿之介―毛利に挑んだ不屈の武将

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山中鹿之介―毛利に挑んだ不屈の武将

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569569772
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

  「我に七難八苦を与え給え」の名文句で知られる鹿之介。智・仁・勇の三徳を兼備し、毛利に戦いを挑んだヒーローの生涯を鮮やかに描く。    

内容説明

「この出雲の大地は、洋々とした大海に包まれた古からの神の国。毛利に奪われてなるものか!」。鹿之介は聖なる大地に手を合わせた。雲間に閃光が疾り、飛ぶように雲が流れる。「毛利めっ」。鹿之介は拳を突き出して吠えた。―山陰の大名・尼子氏に仕え、毛利に降った後も主家再興を期して不屈の闘志で戦い続けた山中鹿之介。30余年のその清々しき生涯を描く長編歴史小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デイジー

16
大河ドラマ『軍師 官兵衛』と司馬さんの『播磨灘物語』で山中鹿之介を知り興味がありました。毛利勢と壮絶な戦の末、故郷を奪われ各地を放浪しながら尼子家再興を願う鹿之助。甲斐、小田原、一乗谷など旅する場面は面白かったがやはり最期は知っての通りの結末で…。鹿之助を苦しめた敵将毛利元就が主人公の本も読みたい。2018/05/27

MIKETOM

6
「我に七難八苦を与えたまえ」のセリフが有名。滅びた主家(尼子家)の再興を目指し孤軍奮闘するも、夢かなわず無残な最期を遂げる報われなかった闘将。ただしその生き様は天下に鳴り響き、数百年たった現在でも称賛の声が絶えない。主家よりも配下の一武将のほうが名高いという稀有の例。それほど人々の心に強く焼きつけられたのだろう。実際、信長や秀吉からも認められ配下として勧誘されるも辞退している。それが鹿之介の悲劇でもあった。ただし己の生き様に後悔はなかっただろう。精一杯やったという満足感だけは心に溢れていたに違いない。→2025/01/05

ゆうへい

3
尼子再興という大きな夢を掲げた豪傑山中鹿之介が描かれています。序盤は尼子経久の死から尼子家の凋落を紹介したところから始まります。その後、毛利元就の卑怯な謀略に遭って次第に力は削がれて遂に滅ぼされ、各地を放浪して尼子の遺児である勝久を擁立して月山富田城奪還に挑みますが、敗北を喫しました。今度は信長を頼って秀吉の庇護を受けて再び毛利に対しますが、上月城で見捨てられて、そして主君勝久は自刃して鹿之介は護送中に暗殺されます。優れた武勇の持ち主でとてもエネルギッシュな鹿之介が描かれていて、非常に好感が持ってました。2020/04/05

みそみそ

1
山中鹿之介という名前は知っているが、詳細なことは知らない戦国の人が題材の小説。七難八苦をあたえたまへという思考に至った経験がうまく小説に落とし込まれていてあっという間に読んでしまった。2023/11/19

さきとし

0
出雲に固執するのは家臣としての鑑かもしれないけど、国の主というよりは「軍団長」や「切り込み隊長」といった感じかな。織田の兵質も途中でいい評価をしてるのに、最後は悪い評価をしている。吉川元春についても、器量の狭さを言っているが、ここまで厄介な敵を、しかも一度脱走の経歴を持つ人間を生かしておくなんていうのは当時普通の感覚では無いのでは。2015/08/12

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