出版社内容情報
負け方を知らぬ組織には、死闘の道しか残されていなかった。大本営参謀として勝算なき戦況を終戦まで見続けた著者が語る恐るべき真実。
内容説明
昭和19年10月以降、日本は飛行機による特攻作戦、空母四隻を囮にしたレイテ沖作戦、硫黄島や沖縄での玉砕戦、戦艦大和による特攻作戦など、世界軍事史上でも異常な作戦を強行した。その主因は、政府や軍の指導者が敗け方を知らないことにあった。大本営参謀として、勝算なき戦況を終戦まで見続けた著者が語る、恐るべき真実。
目次
第3章 それでも続けられた戦争(沖縄での一カ月;大本営海軍部;海上護衛と本土防空 ほか)
第4章 レイテをめぐる死闘(形だけの連合艦隊;裸の栗田部隊;空しく失われた空母四隻 ほか)
終章 遂に迎えた破局(本土の被爆;硫黄島と沖縄の喪失;海上交通の途絶 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田よしこ
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★★★★☆2006/12/17
J_L_B_459
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当事者の1人ではあったが、中立的・客観的に記述されている。負け方を知らないがゆえ、また旧憲法の構造的欠陥のため配線確定後も戦争が続けられたことが悲劇に繋がった。各地域の地元民からの敵意を招いたことの遠因ともっていた。聖旨伝達に同行しているが、敗戦直後の混乱が迫真。潜航三千里直前の辻正信についても触れられている。「ご聖断」には先頭の収拾なければ国体の破壊・民族滅亡すらあるとの覚悟があった。途上、サイゴンで閑院宮春仁王へ宝石が渡されそうになったがこれを断わる。この点があやうく東京裁判で追求されそうに。2020/03/28
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