出版社内容情報
豊臣秀吉と苦楽を共にし、唯一無二の親友といわれた前田利家。加賀百万石の祖ともなった名将を練達の筆で描き上げた長編歴史小説。
内容説明
弟・秀長を病で失ったとき、秀吉は嘆きながらこう呟いた。「秀長に代わって、わが豊家のために尽くしてくれる者は、まず利家以外にはいまいなあ…」と。「サルよ、イヌよ」と呼び合った幼少時代から、「殿下、大納言」と呼びあう晩年に至るまで、秀吉と利家の友情は絶えることはなかった。―天下取りという修羅場に入る愚を避け、徳川に並ぶ加賀百万石の礎を築きあげた名将の生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuji
1
★★★☆☆面白くないというわけでは無いのですが、一体この本の主人公は誰?と言う感じでした。前半は信長、後半は秀吉の本を読んでいるようであった。信長・秀吉ともに前田利家とは切っても切れない関係ですが、それにしても利家が出てこなさすぎるように思う。信長の尾張統一までの過程など結構詳細に書かれていて、このタイトルでなければもっと評価しても良い本だと思う。2013/07/19
陸
1
主役が信長と秀吉にしか見えなかった。観察者としてそれなりに書かれているし、荒子城継承も柴田攻めも納得のできるようではあったけど、いかにも主役になれない男・利家。伝説レベルの説も小説なので書くのはいいけど、出典元に書かれた話を、間違いだろう、と一々書くのは自分に返ってくる言葉でないかな。2012/11/25
しょん
0
一部史実と合っていない ごく普通の前田利家の伝記2015/04/02
さうざー
0
9月13日〜 2013/09/16
はちみつ
0
仁義に厚い漢、そんな印象を持つ前田利家。 織田信長に仕え、後に豊臣秀吉の右腕の様な存在になった利家。 自らの権力増大などに欲を出さず、ひたすら主に仕える姿はかっこいい。2022/09/20