出版社内容情報
“仕事=生きがい”という労働倫理はどのように作られたのか。江戸の思想家・鈴木正三、石田梅岩にまで遡り、その精神風土を解明した歴史的名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おなかム
2
実はこの本はプロ倫と同じぐらい興味深いと思う。興味深さだけで考えるとね。しかし、プロ倫程のものではないので比較的短時間で通読できる。 最近読んだ近代日本的考察みたいな本のなかでは腑に落ちるし、ビジネス本やhow to本読んでるぐらいならコレ読んで対策練った方がよっぽどいい。 ★★★★★ 2013/10/22
niomoc
0
[★★★]仕事をただ報酬を得るためにすることとのみ考えられないのは自分もそうだ。ただ、会社を共同体と思うようなことはないというか、そう思えない。そこまでコミットできない。終身雇用といっても今から20年後30年後まで存続して雇用を守ってくれると期待できる会社なんて今の時代1つもないと思うし。2016/08/09
Atsumi_SAKURADA
0
日本における「企業社会の倫理と資本主義の精神」を論じた、かつてのベストセラーです。マックス・ヴェーバーの「プロ倫」を読んだ人にとっては、職業観の構造がもう殆どその日本版といったところです。とはいえ、終盤の日本人の“労働信仰”による弊害(実際の成果よりも働いているように見えることが重んじられる)への指摘は、残念ながら今日でもある程度は有効ではないでしょうか。尤も、いまの日本では労働はあくまで食い扶持の手段にすぎなくなっているのかもしれませんが。2013/10/28
zeniO
0
なぜ日本にはブラック企業などというものが存在するのか、どうしてなくならないのか。1979年に山本七平が指摘していた答えがこれ。日本人の不思議な労働観と日本式資本主義の正体に迫る論考。 詳細はブログで http://bear-path.blogspot.jp/2013/06/japanese-capitalism.html2013/06/11
-
- 和書
- 河合雅雄の動物記 既4巻