出版社内容情報
“これぞ完全な愛”と信じた恋愛が破綻してしまうことがある。なぜ偽りの愛を錯覚してしまうのか。愛のあり方を精神的成熟との関係から説き明かした熱いメッセージ。
内容説明
人は誰でも、完全な愛に出会いたい、と願うものである。しかし、愛されたいと思っているうちは決して愛されない。相手の立場を考えることができるようになって初めて、真実の愛をつかむことができるのである。―男女のさまざまな出会いと別れを例にあげながら、愛することの尊さと厳しさを力強く説き明かす。恋人、夫婦関係をよりよいものにするための、熱いメッセージ。
目次
ささげられるだけが真実の愛か
自分の都合だけでつくる愛
無条件の愛を誰が受け入れてくれる
憎しみに火をつけられた恋
もし“君を幸福にしてやる”といわれたら
理想ばかりを追い求めて
劣等感から求めあった愛
人間は矛盾する二つの欲望をもつ
傷つきながら成長する愛
人間の悲劇、限界を知ってこそ愛は始まる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
K K
2
深かった。色々考えさせられた。ただ思ったのは、加藤さんはよほど女に苦労させられたのかな?男性の方が痛手が大きいと思ってらっしゃるようだけど、正直堕胎やレイプ、DVなど女性のほうがつらい。男性とは比べ物にならない。傷ついたという事実は、認めてあげていいんじゃないかな。ほんと愛とは神の領域。果した人はいるんだろうか。2016/06/25
薫
0
読了。2009/06/15
みぃ
0
愛とは祈りである。その人のためにその人から離れ、その人のために祈ること。自分で自分を支えられるようになったとき、はじめて人は人を愛することができるようになるのではないだろうか。成熟した愛とは、様々な性質を持った子供達を、様々の生活の形態を、様々の生き方を、受け入れ尊敬することができる。教育は、子供が自分から離れていくための準備をしてやるということ。自分を受け入れることのできた人間は、他人を見て他人が自分と同じように苦しんでいるのだということが見えてくる。満たされている人間は自慢話をあまりしない。2023/04/13