出版社内容情報
素直で従順な子供は本当の「よい子」ではない! 親の精神的葛藤の犠牲者なのだ。著者が自らの体験をもとに、親子関係のあるべき姿と人間の最善の生き方を考える書。
内容説明
家庭内暴力や登校拒否、神経症やうつ病の原因は、実は「よい子」にあった。幼い頃、親から見捨てられる恐怖におびえ、従順なよい子を演じてきた人は、心の病に悩まされることになるという。本書は、著者が自らの体験をもとに、問題ある親のあり方や、生真面目に生きてきた人間のもろさを分析するとともに、自己実現を可能にする生き方を提案する。生きる勇気と自信を与えてくれる一冊。
目次
プロローグ 幼い頃の心の傷が一生を支配する
1章 なぜ「よい子」が問題なのか
2章 過剰な愛と支配欲
3章 不安が心の病を引き起こす
4章 見せかけだけの適応
5章 もう一人の自分に隠された欲望
6章 自己の消滅と愛情要求
7章 無私の親とよい子の地獄
8章 自我の確立を求めて
エピローグ 親が子供にしてやれる最も素晴らしいこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
6
当てはまる事が多くて辛み。2020/06/10
外道丸
3
「人間の成長とは自分の満足が他人の自分に対する態度からどのくらい独立しているかということである」2013/01/26
パトリシア
3
これを読んでいるとだんだん自分が辛くなってくる。該当することが多いからだ。だからといってその解決策が詳しく書かれていない。あくまで自分の意志を大切にすることだという。ショックが大きい。2011/11/30
なるかみ憂
2
P132 ヨーカ堂作文コンテスト金賞が引用されてる。このモラトリアムな18歳が出版当時1994年の年齢だとして、2010年では32歳。今どんなこと思っているのか気になる2010/12/10
みなみ
1
やっぱり、加藤諦三はあまんまり好きじゃない。2020/08/24