出版社内容情報
こどもの最初のことばの先生は、お母さんである。本書は、幼児教育でもっとも重要と言えることばの教育を中心に、幼少期のこどもの正しい育て方をアドバイスする。
内容説明
ことばなんて、こどもは放っておいても覚えるわと思っているお母さん。それなのに、文字を教えてくれる幼稚園にはいち早くこどもを入れたがるお母さん。ちょっと待ってください。大切なお子さんの、最初のことばの先生はお母さん、あなたです。人間はことばで考えます。どんな子に育つかは、ことばの教育で決まるのです。「少子社会」の今、正しい幼児教育の重要性を説く子育ての必読書。
目次
第1部 子育てはことばの教育から
第2部 こどもの質問に答えていますか
第3部 「聴く」ことが勉強の基本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoshio
1
いい話はあるが、元は1984年ということあって、前時代的・通説俗説的・根拠不明な伝聞形式がかなり多い。知識偏重・一律の詰め込み無防備な言葉遣いへの警告は正しいが、想像力が育たないから小さいころから絵本は見せるな、テレビよりラジオを、目より耳を、といったあたりは単線的。価値観的に古いのは、新幹線における雷オヤジの賞賛、共働きへの消極的姿勢、黙って聴く子が偉い、など。 学生や大人自身向けのエッセイは良いが、子育ては当てにならないと判断。他にいくらでもいい本はあると思うので、本書を選ぶ必要性はないだろう。2019/08/15
孤猿
1
幼児への話し言葉についての大切さが語られていた。幼児を持つ人には良い本だと思った。2018/07/04
ハーブ
1
言ってることが老人のぼやき 斜め上の理想像や根拠のないはなしぱかり 机上の戯れ言なんで子育て自分でやってない感じがすごいする誰が誰に読んでほしいんだか2013/11/11
Ayanosuke
1
偏り過ぎた意見が多いと思いました。私は著者のキャリアには遠く及ばない年齢ではありますが、昨今の日本の若者の話し言葉が乱れていると書きながら、この本の文章は美しいとは言えませんでした。また、本書の中に明らかに誤った内容がありました。「音楽をやるには絶対音感はどうしても身につけていなくてはならないものです」との一文がありましたが、音楽に携わる、一応絶対音感を持っものとして、これは間違いだと断言できます。あまり為にならない育児書でした。2011/06/22
メロン
0
「思考の整理学」で有名な著者だが、彼には根拠のない話や偏見を無理矢理通したり、事例を恣意的に解釈して自身の説を強引に主張するきらいがあることを以前書いた。そういうやり口の経験談や論説が上手い方向に働いたのが前著なら、本著は下手に働いたと言うべきだろう。 ここで語られていることは親戚やお節介なおばさんの無責任な躾への口出しの域を一切脱していない。さらに言えば幼児教育なんかしたことないことが丸わかりなのにそれらしく御高説を垂れるから尚タチが悪い。これは時代のせいではない。 著者の底を見たと感じた。2021/08/31