出版社内容情報
“ホンダの最高参謀、仕掛人”と評された元副社長が、経営哲学、戦略の立て方、ヒット商品を生む人間集団づくりなど、企業発展に欠かせぬプロセスを公開する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
16
ホンダの”両巨頭”。その出会いと別れ。両氏への尊敬・畏敬の念、そしてホンダ文化への誇りを感じる。「原点」、「本質」、「勘所」。時代は変われど不変の価値観。印象深いのが、『勘所を磨く勘所』。「能力ではなく個性」も同感。二輪と四輪の比較による”遊び心”の描写も絶妙!一方で、”腹心”は、以前正反対の方針をとった記憶が蘇る。「時間」がその判断の尺度の1つと考える。著者の人間性・人間味に触れ、人財育成のヒントにも繋がる一冊。2013/01/25
たにのぞ
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やる気、興味、好奇心を持って、謙虚に失敗を恐れず大胆に、経験を通して身につけた勘を信じて行動せよ。人との付き合いを大切にせよ。前向きに生きることが大切ですね。2014/04/20
Koji Koike
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本田宗一郎さんが、試作品に何度もダメ出しをしていた際、この車は、高級車だ、乗る人の気持ちが全然わかってないと怒鳴られた著者が、自分は裕福では無いので、そんな人の気持ちはわからないと反発したら、本田さんは、バカヤロー!信長や秀吉の陣羽織は誰が作ったんだ!と一括した。このエピソードが心に響きました。2012/10/11
ressenti-man
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同著者同文庫の『本田宗一郎と藤沢武夫に学んだこと―「主役」と「補佐役」の研究』も合わせて読んだが、本田宗一郎と藤沢武夫に引きずられたそれより、そこから学んだことを主体的に記述しているこちらの方が面白かった。2009/09/11