出版社内容情報
学問・芸術に優れた人材を輩出し、アメリカ社会に多大な貢献を果たしたユダヤ系移民とその子孫。輝かしくも苦悩に満ちた四世紀にわたる歴史を綴る。
内容説明
学問、芸術、技術など様々な分野に優れた人材を輩出し、アメリカ社会に多大な貢献を果たしてきたユダヤ系移民とその子孫たち。しかし、その成功の物語は、民族のアイデンティティ喪失の危機と常に隣り合わせであった。一世の貧困、二・三世で開花した才能、そして消えることのない反ユダヤ主義の脅威―本書では、ユダヤ系アメリカ人の四世紀にわたる歴史を、豊富なエピソードを織り交ぜて描きながら、エスニック・アメリカがはらむ複雑な問題を、多角的に浮き彫りにする。
目次
第1章 ユダヤ人とは何者か
第2章 ユダヤ系移民の波
第3章 反ユダヤ主義の系譜
第4章 ユダヤ人のアメリカニゼーション
第5章 学者・知識人とアメリカ
第6章 ホロコーストとシオニズム
第7章 ユダヤ系アメリカ人の政治的力
第8章 ユダヤ系アメリカ人の将来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三城 俊一/みきしゅんいち
1
ユダヤ系の人々には、芸術や学問の分野で優れた才能を発揮する人が多い。アメリカでも多くのユダヤ系の人々がいる。 しかし、彼ら全てがユダヤ教の戒律を守っているわけでもなく、単純なエスニックグループとしてとらえるわけにはいかない。主に東欧からやってきたユダヤ系移民は、どのように自己のアイデンティティを保ち、どのようにアメリカに溶け込んでいったのかがまとめられている。2018/08/19
ととろ
1
現在のアメリカには「ユダヤ系アメリカ人」と呼ばれる人々が存在する。彼らは19世紀中頃にアメリカンドリームを夢見て移住した、貧乏なユダヤ人の子孫だ。アメリカナイズしてしまった彼らにあるのは、「ユダヤ人として」ではなく「ユダヤ系アメリカ人として」のアイデンティティである。両者を同一の民族として考えてはならないのだと思う。2010/07/24
ヨンデル
0
昔読んだ本を登録しています。2024/04/23
-
- 電子書籍
- オオカミ将軍はぽちゃ奥様がますますお好…