出版社内容情報
江戸の剣術道場に生まれた女主人公が、雪国に嫁ぎ、様々な事件に巻き込まれる……。剣の世界に生きる女性のひたむきさが胸を打つ!
内容説明
妻であり、嫁であり、そして一人の兵法者である主人公の里絵。江戸に生まれ、雪国・志津藩の剣術指南役の家に嫁いだ彼女の心と剣の成長を、静かに移ろいゆく豊かな自然とともに描く珠玉の時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
史
2
すごく好きな話。強い女剣士が立ち会いながら、自分の中にあるモノと付き合いながら、そしてさらに剣技を深めていく。強過ぎるのは玉に瑕かもしれませんが、こうしたエンターテインメント性にあふれている物語は好物で、さらに静かさと熱の配分も中々素敵かな。面白かった!2022/06/16
浮月
1
江戸で剣客の娘として生まれ、志津藩の剣術指南役の家に嫁いだ主人公里絵。彼女もまた幼少より剣の道に生きる剣客なのですが、戦う姿がとても凛々しくて美しいです!戦う女性が好きな方にはお勧めです(笑) 2011/08/31
siopop
0
語られている内容は良くある時代劇のシーンそのままなのですが、 軽いタッチで書かれていてスラスラ読めます、剣を持っての対決シーンの描写も迫力があり娯楽作として読むのならとてもお勧めできる楽しい作品でした。 主人公の女性が使う小太刀が刀や長刀などの間合いの長い武器に対し、 いつも勝ちを収めてしまう所に多少違和感が残るものの。 小次郎と武蔵の対決じゃないけど、技量が近いもの同士なら得物の長さはやはり勝負に分かれ目になると思う・・・2011/10/14