出版社内容情報
親と子はどうすればもっと深く心を通わせられるのか? 人と人との関わり方、そのためのことば遣いを、ベテラン・カウンセラーが説く。
内容説明
「お前の言っていることは分かるよ。だけど…」と続く親のことばに、子どもはむかついている。大事な時に大事なことをしっかり話しあえないために、人間関係に傷つく人が増えている。相手の言うことを否定し上からの意見を押しつける「対立」のことば=「だけど」から、互いの違いを認め相手を受容する「対位」のことば=「だのに」へ。神戸の街角で二十余年、時代と家族を見つめ続けたカウンセラーが、ひととひととの深く温かなかかわりあいへの願いを綴る。
目次
第1章 肝心のことが話しあえない私たち
第2章 「話しあえる」とはどういうことなのか
第3章 話しあい無用の歴史は長い
第4章 「頭の一致」と「心の共有」の違い
第5章 話しあえるための“対位”の条件
第6章 二つの私をとりなす私
第7章 話しあえる未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ
1
だから→だのに。だのにという言葉に非常に違和感を感じるが確かに言われても反感を覚えないのはだのに、の方だろう。何度も同じことが述べられており頭には残るがくどいようにも感じる。2013/06/03
アルゴン
1
★★★ 「だのに」への帰結が時々よく分からなくなりますが、言っていることは核心を突いていると思います。2009/04/10
ごん
0
『けれども』『だけど』などの無用な対立を生む言葉によって相手の反発を買ってしまい、コミュニケーションが拒絶されることがある。だから『だのに』などの言葉を使う、そうすることによって、相手への理解を示しつつ問題解決を探っている、という立場を伝えることができる。前述の『だけど』などは子に対して親がついいってしまいがちな言葉であり、そのせいで親子関係にひびが入ることがよくある。従って本書ではうんざりするくらい『だけど』ではなく『だのに』という言葉を使え、と述べられている。本書は上記の内容を中心にコミュニケーション2015/12/29
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