出版社内容情報
人間の身体・脳・遺伝子の仕組みと働きの謎を解き明かしながら、唯一無二の・私・が生まれ・育ち・死んでいく意味を探る科学エッセイ。
内容説明
三六億年前から連なる〈生命の歴史〉のまっただなかに、「私」は誕生し死滅する。「からだのかたち」はいかにつくられ、「脳と心」はどのように関係するのか。また、「言葉」はどのように獲得されるのか。「芸術」と「科学」の営みの意味とは何か。そして、「死」をいかに迎え、神に何を「祈る」のか。生命科学の立場から、唯一無二のかけがえのない「私」という存在の意味を問う―「はるかなる旅」がいま始まる。
目次
第1章 DNAからヒトへ
第2章 「火の玉」から「生命の星」へ
第3章 心が生まれる
第4章 「私」が生まれる
第5章 言葉が生まれる
第6章 死を思うとき
第7章 芸術と科学の営み
第8章 人はなぜ祈るのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SOHSA
15
タイトルとサブタイトルに惹かれて手にとったが、読み終えてみて今一つ物足りなさが残った。期待していたのは生命の根源への科学と哲学からの積極的なアプローチによる解明だったのだが。特に第3章「心が生まれる」第4章「私が生まれる」第5章「言葉が生まれる」はいずれも読み手に対する問題提起で終わり、著者ならではのもう一歩突っ込んだ読み解きがほしかった。易しく読みやすい本ではあったが、すとんと腑に落ちるところがなかったのは残念だ。2013/07/04
ふみすむ
1
射精に始まり哲学に終わった。生命の誕生と生命37億年の歴史はまさに生命の神秘。私とは何なのか、哲学的な記述もあって考えさせられた。2011/08/06
marahami
1
神話的思考において、夕日と花は赤いということで同一とみなされる2010/10/29