出版社内容情報
大東亜戦争における敗戦後遺症が、日本をいよいよ亡国の淵に追い込んだ。国中に蔓延する喪心虚脱感の払拭を説く、憂国の最新評論集。
内容説明
日本人が乗りこえるべき精神の壁とは。憂国の最新評論集。
目次
第1章 亡国の世紀末(三流国・日本の末路;「無責任亡国日本」を憂う ほか)
第2章 大東亜戦争と日本人(「なぶり殺し」されるだけの戦い;日本人は敗戦を正視せよ)
第3章 日本人を描いた二人(司馬遼太郎の風景;聞きたかった「地の声」―山本七平氏のこと)
第4章 歴史家の立場から(もう一つの歴史があったか;東西対決が歴史の原動力だった ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
7
1997年刊行。『アーロン収容所』で知られる歴史家、会田雄次が1980年代、90年代に雑誌に発表した文章を収める。いわゆるヒストリカルイフを積極的に勧めた一文が興味深い。事実をおさえた上で、「もし」と考えてみることは、歴史から教訓を得るために有益なはずだ。筆者が挙げた例。もし秀吉の朝鮮出兵が成功していたら。もし秀吉が朝鮮ではなく台湾への向かっていたら。もし近代日本が満洲国の建国にあと20年、全力を傾注していたら。もしソ連が北海道・東北を占領して、日本が分断国家になっていたら・・・。思考力の鍛錬になる。 2020/05/04
platoon
0
明治人は過激2012/06/11