出版社内容情報
深川の仕出し専門の料理屋を舞台とした人情話。付け火事件の謎解きを主筋に、江戸料理の献立がふんだんに盛られた著者初の時代長篇。
内容説明
江戸深川の仕出し専門の料理屋・立花屋。主人の与七ほか三人の弟子たちが、腕によりをかけ自慢の料理を供している。ある日、ふとしたことから、新たに雇うことになった少年・元吉。だが、この少年の過去がもとで、平和な立花屋が、突然、慌ただしくなった―。ミステリーで味付けされた物語に、下町人情の隠し味が冴え、江戸料理ばなしが彩りを添える。著者初の本格時代小説。