東洲しゃらくさし

東洲しゃらくさし

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569554372
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

  複雑怪奇な江戸の芸能・マスコミ界が生んだ謎の浮世絵師・写楽。江戸中期の華やかな東西歌舞伎界の実相を描きながら写楽に迫る時代小説!    

内容説明

風のような寛政の改革が過ぎ去り、江戸の町に活気が戻ったころ、鳴物入りで土方から呼ばれた人気歌舞妓作家・並木五兵衛。彼の江戸下りに先立ち、一人の男が逃げ出すように大坂の町を後にした…。東西の風習・文化の違い、芝居という嘘の世界の内実、メディアが生み出す虚実の狭間でおのれにしかできないものを追い求めた男たちの苦悩と歓喜を描ききった、感動の新・時代小説。東西歌舞妓の世界を克明に描きながら、謎の天才絵師東洲斎写楽の姿をあぶり出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

駄目男

12
この人は歴史小説の専門家に相応しい知性と学識がある。何作か読んだが、まるでその時代に生きていたかのように書くところが驚かされる。本作では歌舞伎のいろはがつぶさに語られ素人の私にはやや難しいところもあるが、蔦屋に出入りしていた者が、後に山東京伝、曲亭馬琴、葛飾北斎、鶴屋南北、十返舎一九と化けていくあたりに、改めて同時代人なのかと痛感するが、なぜか東洲斎写楽という文字を一回も出てこなかった。名乗っていたのは大阪時代の彦三という名でとおしている。しかし、突如の現れ僅か10ヶ月で145点の浮世絵を発表し忽然として2025/01/17

麻耶子

1
江戸と大坂の場面転換がごちゃごちゃしてたような気がする。おもしろいんだけど、ちょっと混乱。この作家さんは一気に人生や時代を駆け抜けていく人を書くのが面白いと思う。2013/02/05

おとしん

1
『この世には、嘘にしたい真もあれば、真にしたい嘘もある』当たり前かもしれないけど、この本には『今』がしっかりと描かれていた。2010/11/24

びび

1
写楽という人は不器用で才能があって嵐のように短い時代を駆け抜けたようだ。それ故に作家は彼を題材にしたくなるのだろう。2009/08/13

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