出版社内容情報
義経は本当に平泉で自害して果てたのか? 幕府、朝廷、奥州の動向と、史書の記述の謎を追究し、北行説をさまざまな角度から検証する。
内容説明
歴史家は、吾妻鏡に記述されている通りに、義経の生涯は平泉で自害して終わったとしている。しかし、これには根強い反論があるのも事実である。有力な裏付けとなる経義北行伝説の存在も大きい。もし、自害が鎌倉の目を晦ますためのカムフラージュだったとしたなら、いったい義経は何のために、どこへ消えたのか。日本史上最大のミステリーを追う。
目次
第1部 史書のなかの義経(源氏挙兵の背景;平家追討で大活躍;英雄から罪人へ)
第2部 消えた義経(ほんとは義経が旗頭になるはずだった;「北行伝説」に隠された秀衡のシナリオ;平泉を滅ぼした男・泰衡の謎;消えた黄金と忠衡の秘密;常陸坊海尊の秘められた任務 ほか)