出版社内容情報
大正から昭和一桁期に花開いた魅力的な文化いわば大・昭・ロマンの宝物が一杯詰まった美術館の生い立ちと内容を、美しい写真をまじえ紹介。
目次
天王山の宝物
東の富士山、西の天王山
大山崎山荘への道
ようこそ美術館へ
ユングフラウ登頂に成功した初の日本人
洋蘭栽培のメッカ
三川合流二都一川
漱石が駕に乗ってやってきた
漱石苦心の山荘名
『蘭花譜』の制作〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
A.T
21
京都から新大阪へ向かう途中、天王山の麓の木津川、宇治川、桂川の三川が合流して淀川になる辺りが大山崎という町で、東海道線で通過する右手にチラリとこの美術館は見える。森に囲まれた英国風の三角屋根の山荘。ずっと行ってみたいと思っていたが、去年ついに念願が叶って降り立った。この本はその後見つけて読んだのだが、美術館になるまでの変遷のドラマが赤い糸をやっと繋いだ、大正から平成の軌跡の物語だ。2025/05/12
イリエ
4
この美術館へいった記念に。自慢話を聞く感じの本かと思いきや、普通に漱石から手紙が来る環境。大正時代の品のいいお坊ちゃまが、マジになるとヤバいものが生まれるってことですかね。「彼の場合、お金は自由になった。時間も十分にあった。憧れと情熱も人一倍強かった」らしい。大正から昭和平成へと、人手にわたり、今の姿になるまでもドラマチックだった。終盤、安藤忠雄が参加、会長がセコイアの木を守る辺り、感動に近いものがあった。2017/02/20
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