出版社内容情報
『死者のあやまち』はじめ多くの名作の舞台となった南西イギリス・デボン州。ミステリーの女王の故郷を在英ジャーナリストが紹介する文学紀行。
内容説明
ミステリー女王が愛した故郷へ。「パディントン発4時50分」に乗って、デボン州南部へ行ってみよう。エピソードあふれる名作の舞台、風光明媚なスポット、人々の暮らしぶりを、在英10余年の著者が、写真とともに案内。名探偵、ポアロやミス・マープルに出逢える旅。
目次
第1章 愛する「家」と「庭」があった
第2章 ミステリーはダート川のほとりで
第3章 パディングトン発4時50分
第4章 妖精たちへの贈り物
第5章 村のミス・マープルはお元気?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiro
1
こんなものを読むと無性にイギリスに行きたくなって困ると分かってはいるが気晴らしに読む。羨ましいことに、著者はイギリス人の夫とアガサ・クリスティーゆかりのデヴォン州に住んでいると言う。本書はだからクリスティー生誕地トーキィはじめ周辺の馴染みの町や村、貴族の屋敷だのホテルだの公園だの風光明媚な場所の探訪記であり、また著者一家の当地での暮らしぶりや近所付き合いを描いたエッセイでもある。クリスティーマニアというほどでもないようで、しばしば文章は著者自身の身辺や交友の話になるがかえってそれが素朴で好感が持てる。2022/08/29
かしこ
1
知ってるクリスティのことの確認だけど「知ってる知ってる」という気持ちで読めた。2019/04/03
Yoko
1
私もクリスティーファンですが、作品にゆかりのある場所や印象にある地名ってあまり思い出せないんです。なのでこの本を読んでみました。しかしそれほど魅かれるところはありませんでした。この本を読む限り、以前はクリスティーゆかりの地とかいって特別に観光化されてたわけではないようですね。作者自身南西イギリスに住んでらっしゃるし、勿論南西イギリスが素敵なところだとは思いますので、行く機会があればゆかりの地を巡るのもいいかなと思います。あとはやっぱり自分で作品をもう一度読み直して、行きたい場所を探してみたいですね。2014/08/13
もとせ
0
157頁引用【カウンターで談笑していると、私はハタッと、日本人からよく聞かれることを思い出しました。「イギリスのパブは入口がブルーカラー(労働者)用とホワイトカラー用に分かれているそうですけれど、本当ですか?」さて、現実はどうでしょう。俺はブルーカラーだから、こっち。おまえはホワイトカラーだから、あっち。などと区別していたら、きっと差別に怒り狂った人達が、もう既にパブを焼き払ってしまっていたことでしょう。実際、パブには二つ入り口がある所がよくあります。というのは、一つはバー用、もう一つはサロン用なのです】2012/09/08
夏子
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クリスティーゆかりの地に住んでいる著者が凄く羨ましいです・・・語り口もほのぼのとしていて素敵。2011/11/12