目次
序章 新日米同盟へのきわどい選択―漂流する日本に残された四つのシナリオ
第1章 戦争を棄てたアメリカ―「保安官」引退劇としての九二年大統領選
第2章 保安官から普通の国へ―国連重視・勢力均衡・孤立主義折衷の危うさ
第3章 露呈したアメリカの本音―北朝鮮危機を忌避したクリントン
第4章 解消した日本叩きの構造―退場する時代錯誤の修正主義者たち
第5章 ルーズベルトの亡霊退治―アメリカの針路を決定した九四年中間選挙
第6章 空洞化する日米安保体制―恫喝する中国、泣き寝いりするアメリカ
第7章 孤立主義のアメリカと日本の選択―迫られる「ポスト日米安保」への対応
補章 日韓同盟の時代―共通の危機を克服するために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とりもり
2
20年以上前の本なので、当然ながら内容は古く、その後の状況にそぐわない記述も多い。しかし、民主党政権が孤立主義をとって、世界の警察たる立場から降りようとしている点はオバマ政権にも共通しているし、中国の台頭によるアジアの勢力地図の変化なども概ね正しく、その点は慧眼と言わざるを得ない。もし、ブッシュジュニア政権の8年間がなければ、よりアメリカの孤立主義は際立っていたかも知れない。尤も、トランプが大統領になれば、そんな話も無意味になるだろう。今後の世界を考える上で参考になった。★★★☆☆2016/06/10
-
- 和書
- 21世紀の経済社会