内容説明
「名誉なき町人国家」であり続けるのか、「志ある叡智国家」をめざすのか。日本の理念を説く最新評論。
目次
第1章 さらば玉虫色憲法(さらば玉虫色憲法;日本のアイデンティティ・クライシス;戦争と平和―ポスト湾岸戦争の世界秩序;日本における義戦の概念;日本国憲法の義を問う;憲法改正考―マッカーサーの呪縛は解けるか)
第2章 冷戦後の世界の課題(恐怖と欠乏からの離脱;現代版「スフィンクスのなぞ」;ソ連問題について;主権国家の命運;ヨーロッパの分裂と統合;国家のリストラクチャリング;主権国家と地域統合;アジアの中の日本)
第3章 文明と文化の相剋(イカロスの時代の光と影;「文明の帝国」の発展;「魂筍」と「文化」について;「精密農業」と精密工業;日本的経営について;ソフトウェアとマルサスの原理)
第4章 日本の進路(日本の進路―玉石を分かつ時;第三の開国;新しい日米関係のコンセプト試論;日本経済のパラダイム転換を探る)