「一国平和主義」の錯覚

「一国平和主義」の錯覚

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569539577
  • NDC分類 393
  • Cコード C0030

内容説明

吉田茂から現在まで、アメリカや社会党との関係に揺れ動いた戦後歴代内閣の国防政策の変遷を探り、“戦後日本的平和主義”成立の過程を検証する。

目次

第1部 日本に“防衛政策”のあった時代―吉田茂から池田勇人まで
(治安軍から国防軍へ;吉田内閣末期;鳩山内閣と防衛六カ年計画;岸政権と安保改定・米軍駐留永続化;池田政権「国軍」としての自衛隊)
第2部 一国平和主義の定着―佐藤栄作から現在に至る(後戻りする改憲問題;ニクソン政権の“自衛隊骨抜き”政策;改めて「平和主義」を問う;近年の動向)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

denz

3
安保条約さえあれば戦争は起きないという自国防衛への関心の低下は、実は佐藤内閣以降で、政治の断絶は岸と池田にではなく、池田と佐藤の間にあったという。「保守本流」とされる吉田茂の後継者である池田勇人は、自国の軍事力整備に力を注ぎ、また池田政権ほど自衛隊の社会的地位向上に尽力した内閣はなかったとの指摘は意外性に満ちており、興味深い。現在において、注目すべきはやはり池田勇人であり、その認識を改める一歩としてこの作品は非常に刺激的である。2013/01/27

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