内容説明
古代、地中海を舞台に繁栄をきわめた小さな国があった。それは、カルタゴ。その歴史が現代日本に語りかけるものは何か?
目次
富の試練
海の民
商人の登場
ライバル
最初の舞台
ポエニ戦争
ハンニバル
運命の岐路
敗戦
奇跡の経済復興
この国は滅ぼさねばならぬ
最期
教訓
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
23
塩野七生の『ローマ人の物語』や佐藤賢一の『ハンニバル戦争』で描かれるローマとカルタゴの100年以上に渡る争いをカルタゴ側から書いた本がないかと探してみた。1989年に書かれたこの本は一通り歴史を描いているが、まさにバブルの時期のブイブイ言わせていた日本とアメリカをローマとカルタゴに仮託する事が重点のように読めなくもない。劇場も競技場も作らず、ローマ人からしてみたら何が楽しくて生きているのか分からない理解不能の民族。カルタゴ人は稼ぐことそのものが目的となっていたと作者は指摘するがそんなもんだろうか2021/11/27
hiyu
7
単にタイトルのようにカルタゴの興亡を示すだけでなく、日本と比して指摘している。中には結構すごい再現をしようとする。私たちは歴史「を」学ぶのではない。歴史「に」学ぶのだ、が最も印象的である。他の登場人物の歴史について知りたくもなり、興味深い2020/01/09
中島直人
2
読了。内容が薄い。2025/01/12
水無月十六(ニール・フィレル)
1
古代ローマ帝国に滅ぼされたカルタゴに焦点を当て、著者の紀行文ともにその滅亡までの過程をたどる本。カルタゴの発展から滅亡までを、逸話や歴史書の引用などを絡めてたどっている。カルタゴが滅ぼされたのは経済摩擦によるものだったという視点。1990年代の日本とカルタゴを重ねて考えている。一視点として読むに止めるのが良い。ハンニバルのアルプス越えを実際に検証してみたり、人物に焦点を当てた解説が多かったり興味深い内容だった。2016/01/21
misui
1
ダイジェスト・ポエニ戦争。「ローマ対カルタゴ」を「ベヒモス対リヴァイアサン」とするなど面白い見方。「ハンニバルにならって雪のアルプスに象を連れ出してみた」ってひどいなぁ(笑)2009/12/12
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