感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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1991年刊行。著:堀内彬明、絵:中沢正人。長年、人類が絹を作るために飼育・利用してきたカイコ蛾の種類、性質、一生の様子、品種改良などを紹介する学習絵本。いろんな形・色の繭を見ると、お蚕さんも個性豊かな一生を歩まれているのがわかる。容赦なく絹織物の為に、いろんな実験を繰り返し、家畜化され、人間にとって良質な繭を作るためだけに生存を許される存在になったお蚕さん。絹を見るたびに、尊いお蚕さんたちの命があったことを思う。子どものころにお蚕さんを飼ったことがあるが、しみじみお蚕さんは切ないと思ったなあ。合掌。2023/05/29