内容説明
本書の示す数々のハウツーは私のカウンセリング理論に基づくものである。カウンセリング理論が育児や結婚や生徒指導にどう活用されうるかという問いがあるのと同じように、職場の人間関係にどう展開されうるか。これが本書のメインテーマである。カウンセリング理論といっても私は折衷主義者であるので、特定の学派に偏向せず、多様な理論を頭において、人間関係を整理し、説明し、処方箋を提示しようと試みた。特に私が意識して用いたのは行動療法、論理療法,現実療法、実存主義的アプローチの発想であった。
目次
1 まず人間関係を潤す原理を知ろう(自己開示が人間関係をつくる;非言語的表現はことば以上にものをいう;「時間観念」と「自己イメージ」がつきあいを決める;「役割」と「感情」が人間関係の中味である;「ギブ・アンド・テイク」の本義とは ほか)
2 こうすれば人間関係の悩みは解消できる(嫌いな相手を好きになろうとする必要はない;気になることは相手にいえ;他人に合わせるか、我を通すかの基準をもて;信頼されているかどうかを知る法;信頼感をもたれていないときどうすればよいか ほか)
3 好ましい人間関係を築く技術(相手の心を質問で捉える;「繰り返し」と「明確化」を活用せよ;人にものを依頼するときは具体的に;「フィードバック」を活用せよ;「共有時間」をもつだけで人間関係は深まる ほか)
4 人の世を力強く生きるための要諦(「若年寄り」から脱皮しよう;水に流すな;人の非難を真に受けるな;アイデンティティを育てよ;「てげてげでよか」 ほか)
5 人づきあい相談室



