内容説明
世界の大多数の国はまだ貧しく、エネルギー多消費型のアメリカ型技術では、世界全体を豊かにすることはできない。資源も何もない国が超円高などの逆境にさらされながらも、競争力を維持できる技術こそ、世界に対して普遍性があり、今日のゼロサム状況を打開できる。その具体的なツールが本書で述べられているニューハードウエアだ。産業革命、石油・電力革命に続くこの第三期の技術革新は、次世代の技術文明を創造し、技術と人間の関わり方すら変えていくだろう。
目次
第１章 日本人にとって科学技術とはなにか（独創は果して「善」なのか；非西欧圏の可能性を示唆する日本の技術力）
第２章 見えにくくなった技術革新（いつの時代にも見えない技術革新；小さく見えてしまう先端技術）
第３章 ニューハード革命は日本型技術で達成される（情報の着物をきたハードウエア；ボトムアップした日本の技術）
第４章 日本はニューハード立国をめざせ（無資源国日本の強さ；日本はハードウエアを決して拾てない）
第５章 社会生活はどう変わるのか（広がる内需の可能性；バイオは究極のニューハード）
第６章 疑似自然社会をつくるニューハード（食のエンプティー化；子育てのエンプティー化）
第７章 ９０年代に飛躍する日本（ＮＩＣＳ諸国との共存共栄の道；ジャパン・コリドール・プラン）
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