内容説明
日本料理を海外に広めるべく、肝っ玉女将は日本を飛びたった。ニューヨーク52丁目「さいとう」の名物女将が、芸者「お舟」時代、上海時代、30年のアメリカ生活を経て80歳で帰国するまで、その波乱の生涯を語る。
目次
1 芸者お舟のころ(丙午;華魁と半玉;芸者お舟のころ;ゲイシャガールの洋行;「お舟」廃業;旅館開業、そして結婚;ヤマ師の女房)
2 上海・女王飯店(上海「クィーン飯店」;上海贅沢三昧;終戦;秀三さんの思い出)
3 ニューヨーク・「さいとう」の鯉のぼり(マンハッタン1号店開店;私、靴を脱がせます;2号店は純和風建築;全焼、「私がオーナーよ!」;帰国)