内容説明
時代に漂う“遊び”を徹底解剖!ポスト高度成長時代のキーワードは、人々の「遊戯化する精神」に潜んでいる!仕事、勉強、伝統、文化…あらゆるものを遊んでしまう現代人の“文化心理”を鋭く描き出す。
目次
第1章 “遊戯化”社会の素顔に迫る(氾濫する“遊び”;商品化される家事;結婚しない男と女;役割を変える食物;ワンショットバー;自動車って、何?;「遊ばれる」お金;宗教と民俗を遊ぶ;レトロ趣味の背景;ホームパーティー;漫画で学ぶ経済学;絵画と彫刻の季節;温泉旅行と入浴剤;からだ産業の時代 ほか)
第2章 “遊戯化”社会に漂う気分(様式化する恋愛技術;女と子供の長電話;現代日本の人気の構造;お笑い芸能を求める世相;家元;街頭演説;CI(コーポレイト・アイデンティティ)
プラシーボ
両義性 ほか)
第3章 食の同時代史を遊ぶ(スルメの足―昭和20年代の食欲;ラップのマグロ―見せて売る;イカナゴのくぎ煮―キロ単位の商売;麻婆豆腐―ゆれ動く食事時間;串カツとドテ焼き―旧世界の面影;中国ちまき―類まれな適応力;タンポポ・サラダ―風俗としての野草料理;京のシェフ―さりげない丹精と洗練;『あまから手帖』―威張らない食ガイド;うまい水―美酒美食の果てに ほか)
第4章 “遊戯化”社会を支える条件(遊びはすべてイリンクス;情報イリンクスの時代;都市の人類史と現代の盛り場;情報化の三つの位相;遊びの永遠性と情報産業;情報の冗長性とそれが持つ意味;汎ネットワーキング ほか)
エピローグ―“遊戯化”社会に生きる術
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