内容説明
バサラとは金剛童子のもつ武器“バージラ”よりきたもの。実力と合理性を欠く旧来の権威の一切を否定、伝統による拘束を排し、思いのままに行動し、財あるものは財、能力者は能力のすべてを散じ尽して生きようという精神である。経済大国・日本の社会、文化の諸相に光をあてれば、その内側に“たかり・狭量・矮小”ともいえる退嬰的精神が見え隠れする。日本が、さらなる発展と真の豊かさを築きあげるためには、一層の進取の気概、バサラの精神こそが必要だ!
目次
第1章 バサラ―集中蕩尽のすすめ
第2章 都ぶりと田舎者
第3章 “知の階層化”待望論
第4章 本物の贅沢
第5章 世紀末―昭和・アメリカ・エイズ