内容説明
人生の節目に「古典」あり! 各界で活躍する7人の著名人が、その半生を回顧しつつ、感銘深き書との出会いを味わい深く、ここに記す。
目次
“時代予見”の精神―ヴァレリー私論(伊藤昌哉)
歴史は再びナポレオンを呼ぶ(両角良彦)
生涯、一篇の詩に殉ず(松本和男)
歴史の悲劇に沈黙せず(森本忠夫)
公正こそ次代の国家原理だ(橋口収)
贅沢の人間学(辻静雄)
さらば! 貧乏経済学(日下公人)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuchika Hotta
4
著者は大正から昭和一桁生まれの世代の方々。思想の中央に教養・人格主義、右側には皇道主義、左側にマルクス主義、それぞれの思想を体感しておられる。本書は雑誌「Voice」に85年頃の寄稿論説集である。高度成長を作り上げた世代の見識の深さに脱帽。橋口収さんの「公正こそ時代の国家原理だ」が印象的。経済の国際化と個人主義の意識の高まりは国家の意識を低下。豊かになった近代国家は自ら到達した限界にきていると論ずる。国家が国民の生活を保障しているのであり、公正としての正義を原則に国家観を考え直す時期に来ていると思う。2012/03/08
夢仙人
2
戦後の政財官の人々の教養の高さに驚く。今はどうなっているのか。金儲けだけを考えているのではないか?2011/08/24
-
- 和書
- 仏教説話論考