内容説明
本書は、コンピュータの可能性を掘り下げ、世界のメディアアートシーンで活躍している著者が、4年の歳月をかけて行なった色彩表現についての研究をまとめたものです。本書では、色というものを、コンピューター上で光の3原色であるRGB(レッド・グリーン・ブルー)を座標系とする立方体として表わすという、全く新しい色彩把握の原理を紹介し、ソフトウエアを添付しています。また、モネやスーラなど、色彩を光として捉え絵画に表わそうとした作家を初めとする芸術上の色彩表現の試みや、絵筆、写真、コンピューターなどのメディアおよびツールの違い、さらに色彩の再現方法の違いなどを、多角的に分析し、わかりやすく解説しています。さらに、デザイナーやアーティスト12人との「色」をメインテーマにした対談を収録しています。
目次
1章 カラー・キュービック・パレット
2章 アナログからデジタルへ
3章 カラー・キャスティング・ツール
4章 道具を知ろう
ゲスト・レクチャー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tommygereco
1
1993年から慶應義塾大学藤幡研究室とキヤノン販売との共同研究として進められた「カラー・アズ・ア・コンセプト」プロジェクトの成果をまとめた本。カラーキュービックパレットとカラーキャスティングツールというソフトウエアを利用して、モネやピカソ、ジョルジュ・スーラなどの絵画をCCPに置き換え、読み解く部分が興味深かった。今まで二次元的に見ていた絵画を、三次元的な視点から観られるようになるヒントをもらった。最後の章に収められた佐藤卓のコンビニの照明で映える商品デザインの話や、藤本晴美の紫色に対する考察の話も面白い2009/07/15
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