内容説明
名作ジャパニーズモダンファニチャーはどのようにして生まれたのか?世界中にファンを持つ「天童木工」の技術と歴史を語る初の著作。開発の現場に40年近く関わった筆者による詳細な技術解説付き。
目次
第1章 天童木工とは?
第2章 モダンデザインと天童木工
第3章 剣持勇、柳宗理らとの出会い
第4章 製品の多様化
第5章 天童木工の現在
第6章 天童木工の名仕事/家具編
第7章 天童木工の名仕事/建築空間編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
my
3
世界で認められる木工所。数多くの北欧や欧米ブランド家具店が列挙する中、唯一森林大国日本から選ばれるとしたら、天童木工かと思います。クリエイターのどんな無茶ぶりにも、どんな規模感の制作物にも対応できる根性。今まで読んできた穏やかに木工所で自分の作りたいものを作る人々とは一線を画す情熱に驚きました。2017/03/09
Humbaba
0
どうすれば良い物が作れるのかを徹底的に考えて、そしてその設計従って妥協なく作成する。全力を尽くして作り上げたものだからこそ、時代を超えても評価される。家具である以上美しさだけでなく機能性、使い勝手も求められるが、それらを兼ね揃えているからこそ評価が高まる。2016/06/11
yasu kash
0
木工というと、ムク材を使ったものを連想してしまいがちだ。しかし、ここは、コマ入れ整形合板を使った、デザイン性と量産性を高めた家具を中心に手がける会社である。戦後の日本に西洋の家具文化が導入されていくところから現在に至るまでの歴史の中で天童木工が担ってきた役割が分かる。2013/04/20
時折
0
正直驚きました。天童木工はすごいんだよとは小さいときから聞いていたものの何がすごいのか全然知らなかったも同然。これほどまでにデザインと機能の洗練にこだわり続けていたなんて。かっこいいの一言。2012/01/11
doji
0
ものつくり、というともう飽和気味のことばのように感じてしまうけれど、メーカーとして戦後どのようにものをつくっていくのか、そしてそこにデザインがどのようにかかわっていたのかがよくわかるドキュメントでもあると思う。座るという行為と日本人についてもっと知りたくなった。2019/08/20




