レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784568430806
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C3070

内容説明

アートとは「生きる喜び」の表現である。レオーニがわたしたちに教えてくれたこととは何か?晩年に交流のあった著者が、その人生と作品の魅力を語る。

目次

1 『あおくんときいろくん』の誕生
2 はじめての訪問ポルチニアーノのアトリエへ
3 「黒いテーブル」と「幻想の庭」
4 オランダ、イタリア、そしてアメリカへ若き日のレオ
5 100%イタリア人100%アメリカ人
6 ぼくが目になろう
7 ねずみたち
8 レオと子どもたちあるワークショップの記録
9 特別なプレゼント
10 レオから教えてもらったこと

著者等紹介

松岡希代子[マツオカキヨコ]
板橋区立美術館副館長、女子美術大学非常勤講師。東京生まれ。千葉大学大学院修了後、1986年より板橋区立美術館に学芸員として勤務。1989年から「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を担当。展覧会の企画運営のほか、ワークショップも積極的に行い、絵本作家の育成に努めている。また、レオ・レオーニをはじめ、瀬川康男、トミ・ウンゲラー、ブルーノ・ムナーリなどの絵本作家の全貌を解き明かす展覧会シリーズを展開中。ボローニャやブラティスラヴァ(BIB)の国際絵本原画展の審査員を務めるほか、2010年スイスに本部を置く国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事に選出され、2013年度はIBBY朝日国際児童図書普及賞審査委員長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

93
ファシストによる弾圧、家族と別れアメリカで再起を期した時、ポケットには僅か数十ドル。デザイナーとして、アートディレクターとして、そして絵本作家として生きたレオ・レオーニ氏にとって〈芸術〉とは〈希望〉の同義語だったのかも知れません。晩年パーキンソン病に冒され、身体の自由が奪われていっても、想像力の翼は羽ばたき続けたのでしょう。肉体の衰えが心も不自由にしてしまうなら〈老い〉は悲しい。彼の生き方は人生の〈黄昏〉を豊かに生きるヒントになります。「わかりやすくシンプルであるのは大切なこと」という言葉を胸に刻みたい。2015/03/12

KAZOO

88
レオ・レオーニというイタリアの絵本作家の生涯や思い出を作品や子供たちのやり取りなどとともにつづったものです。私もこの作家の絵が好きでいくつか所有しています。単純な絵なのですが、抒情的な感じがして印象に残ります。あまり冗長なところはなくしかもさらっと読めてしまい、この作家のほかの作品も読んでみようという気にさせてくれます。2015/08/07

Natsuki

71
私の大好きなレオ・レオーニ♪イタリア風に発音するとリオ・リオンニ(*^^*)彼の生い立ちから、絵本作家になるまでの経緯、そして絵本作家としての活動を綴った一冊。レオは生涯旅人であり、物語に登場する小さな動物達に投影されているのは彼自身であることが多いのに改めて気づかされる。中でも印象的だったのは、ボローニャの子ども達20人とレオのワークショップの記録。子ども達と対話しながら、レオの絵本作りの手法を織り交ぜ、その場で形作られていく物語。やりとりを読んでいるこちらまでワクワクしてきました♪2015/02/27

Kawai Hideki

49
「あおくんときいろちゃん」「スイミー」「フレデリック」などで知られる絵本作家、レオ・レオニの制作の裏側を紹介した本。「あおくんときいろちゃん」は、子供の相手をしていた時に雑誌を破りながら即興で作ったという誕生秘話。「スイミー」や「フレデリック」に見られる作者の「芸術家としての矜持」。第二次世界大戦当時、ユダヤ人としてファシズムの手から逃れながら、アメリカでデザインの仕事にありつく波瀾万丈話。絵本づくりのワークショップで、子供たちに質問を投げかけながらカオスなお話を引き出してくる話など、どれも面白かった。2021/05/23

どぶねずみ

45
レオ・レオーニといえば、『スイミー』や『フレデリック』などの絵本が有名だが、絵本作家になる前は、グラフィックデザイナーだったという。本書はそのレオ・レオーニがどんな生き方をしてきたのかが紹介されている。亡くなったのは99年だが、パーキンソン病を患っており、この病気もそう古いものではないんだと痛感。彼はアート全般が好きだったようで、若いときの苦労が良い見た目になって遺されているようだ。私自身も上述の絵本しか既読はないが、独特な内容で大人も楽しめて考えさせられる内容が多い。また彼の作品に触れて心を浄化したい。2020/11/19

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