内容説明
本書は西アジアから南アジア、東南アジア、東アジアへとわたる広大な地域の芸術表現のあり様を、先史から近代に至るまでいっきに展望できるようにした。ここでは東西のアジアが育み、交流し、波及させた文化のダイナミズムを跡づけるように構成された本文と、403点に及ぶカラー図版とが相呼応する。
目次
第1章 イランの美術
第2章 中央アジアの美術
第3章 南アジアの美術
第4章 東南アジアの美術
第5章 中国の美術
第6章 韓国の美術
第7章 近代のアジア美術
第8章 増補 研究の現場から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
18
大学の授業をきっかけに購入した。イラン以東のアジアの美術が詳しく解説されている。中国の翡翠や玉などの古代遺物は圧巻。2016/12/10
umeko
9
これまで必要な章だけを拾い読みしてきたが、通して読んでみると縦(時間)と横(場所)の繋がりや流れが見えて面白かった。イランから始まり、韓国に到着したときは、「この先に日本があるのか!」と感慨深い気分になった。2016/03/02
OKKO (o▽n)v 終活中
1
図書館 ◆中国美術関係の課題レポート執筆にあたり、ニワカ仕込の知識しかないんでお守りとして借受け ◆本書は中東から東アジアまで広い範囲の数千年をそれぞれ解説するものなので、一文化あたりのボリュームが非常に少なくなる。もとよりハイクオリティな本シリーズ、本当はそれぞれを分冊したほうがより有用なものとなるのだが……たとえばタイの美術とかって日本じゃマニア向けだもんね……私はスコータイもバンテアイスレイも好きなんだけどね、やっぱ専攻してないもんねぇ ◆必要になるたびに借りてる本書だが、やっぱそろそろ買おうかな2016/01/22
kanaoka 57
1
全体を読み流すことで、イラン、中央アジア、南アジア、東南アジア、東アジア(中国・韓国)の芸術を形作ってきた文化的特徴、変遷をザックリつかむことができました。多様なアジア世界の時空を旅してきたような読後感です。2015/06/25