内容説明
「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」「時をかける少女」。アニメーションの背景美術に革命を起こした画家・山本二三が、あらゆるモチーフの描き方を解説。
目次
基礎編―風・空気・水・土・火、5つの要素から風景を描く(空・雲;地塗り)
実践編―海・大地・炎などリアルな風景表現に迫る(川・海・雪;土・石;火・星雲)
応用編―木々、街並みなど心に残る風景を描く(木・林・葉・花;季節;建物・街並み・室内;夜)
資料編―背景美術に学ぶ風景の演出テクニック
著者等紹介
山本二三[ヤマモトニゾウ]
1953年長崎県五島市(旧福江市)出身。78年テレビ・アニメーション「未来少年コナン」で初の美術監督を務めて以来、「天空の城ラピュタ」(86年)、「火垂るの墓」(88年)、「もののけ姫」(97年)など、数々の名作に携わる。近年では、2006年に「時をかける少女」の美術監督を務め、07年にはテレビ・スペシャル「ミヨリの森」で監督として映画を制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ヒロミ
30
鹿児島黎明館で開催中の山本二三展に行ってきた。混んでいた。生で見る220点あまりの風景画の数々はびっくりするほど緻密で美しく、思わず本書を購入。山本二三さんは二十代の頃から未来少年コナンやジブリなど様々な背景美術に携わってきた巨匠。その巨匠が技を披露してくれているのが本書だ。基礎、実践、応用、資料の四つの編からなる。ポスターカラーで描かれている数々の風景画…正直ハイレベルすぎて真似できません。でも自然物や建物を描くコツなどが説明されているので噛み締めるように熟読した。巻末インタビューも読み応えがある。2015/08/22
参謀
4
『時をかける少女』や『もののけ姫』、『火垂るの墓』などの背景美術にかかわった山本二三氏による風景描写の解説本です。細部の描き方の詳細は省かれていますが、描き方の基本やその過程だけでなく、完成画も多数掲載されているのでそれらを見ているだけでも楽しいです。『時をかける少女』の背景が実はすごかったり、『もののけ姫』では黒い水の描写に挑戦していたりと、いままで気づいていなかったことを改めて認識しました。インタビューも掲載されていて、宮崎駿監督との裏話や細田守監督との出会いや仕事の感想もあるので興味ある人はぜひ。2013/08/31
未読太郎
1
背景画の勉強のために借りた。山本先生の本の中では、技術的な話が多い印象。半分がインタビュー記事。全く読んでいないのに返却期限が。いつかまた背景画を描きたいと思ったときに借りよう。2014/12/25
Emmy J
0
感觉是gouache教程里教得最详细的一本了。2020/08/26
月雪 花那
0
構成を考える勉強にもなりました。2019/10/12