まっしぐらの花―中川幸夫

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  • サイズ A5判/ページ数 393p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784568221237
  • NDC分類 793.2
  • Cコード C3070

出版社内容情報

前衛いけばな作家の人生、創作、そして世界観を、長年身近で取材してきた著者が評伝にまとめた大書。

目次

第1章 「婆娑羅の花」の系譜―丸亀・大阪時代(一九一八‐一九五〇)
第2章 「自己の花」の成立―『作品集』の時代(一九五〇‐一九五六)
第3章 「生きたオブジェ」の葛藤―モダンの時代(一九五六‐一九七〇)
第4章 「造形の芸術」の探求―『華』の時代(1)(一九七〇‐一九七三)
第5章 「造形の芸術」の完成―『華』の時代(2)(一九七四‐一九七七)
第6章 いけ花の本質―造形芸術としての限界と可能性
第7章 「生命の芸術」の到来―『花』の時代(一九七八‐一九八九)
第8章 花の奇跡・奇跡の花―『魔の山』の時代(一九八九‐二〇〇三)

著者等紹介

森山明子[モリヤマアキコ]
1953年新潟県生まれ。1975年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。特許庁意匠課審査官、財団法人国際デザイン交流協会勤務などを経て、1986年日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社。『日経デザイン』の創刊にかかわり、1988‐1993年同誌副編集長、1993‐1998年編集長。1998年に武蔵野美術大学教授となり、現在同大デザイン情報学科教授
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感想・レビュー

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なる

13
表紙の写真だけでも見るものに奇異な好奇心を抱かせる。花を殺しているようでいて、実は殺された花を生かしている。いけ花の概念を覆して、現代美術との架け橋となった中川幸夫は脊椎カリエスを幼少期に患い、曲がった背中で己の芸術に命を燃やした。植物でありながら動物的、肉体的な印象を強烈に抱かせる作風に至ったのは、池坊の師匠をしていた伯母による幼少期の教育への反発もあった様子。けれどそれだけでなく、土門拳などとの出逢いを確実に己の血肉にしているのだろう。何より十二歳上の芸術家肌を持った妻との邂逅が転機のように感じる。2020/06/27

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2
森山明子のことばの感覚.中川幸夫の実存.2014/10/28

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