- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(西洋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
3J28
0
ミシェル・アンリを読んでいる関係でこちらも。実際的な写実→印象派等々→抽象(具体)、つまり実用から精神へと至る過程としての美術史ということだが、このような分析を含め、大変分かりやすい。ところどころの皮肉もくどくなくていい。『点、線、面』を読んだとき、かなり主知主義的な人なんだなあと思っていたが、すこしニュアンスが違った。形態(仏語ではformeということになろう)の分析と同時に必要なのは、いかに内的な響きを、精神を感受するかということで、「知」一辺倒の絵画はむしろ棄却される。2025/07/01