ポスト人新世の芸術

個数:

ポスト人新世の芸術

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月02日 18時37分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784568202816
  • NDC分類 702.16
  • Cコード C0070

出版社内容情報

人間活動が地球環境に重大な影響を与える「人新世」の時代が到来、さらにその次にどういった時代が来るのか、そうした時代に美術論がどういったものになるのか。
気鋭の美術評論家が語るポスト「人新世」の美術論。


本書の目的は、人間と自然の関係を軸とした美術史を構築することである。アーティストはいかにして自然と対峙しながら創作してきたのか、作家の自然をめぐる認識がどのような形で過去の芸術作品に表出しているのか。人文科学の領域のなかでは、しばしば「芸術」や「美」の観念はあたかも人間の専売特許のごとく扱われてきた。しかし「なにかを見たり聞いたりしたときに感じる経験」としての美意識には、動物や植物と共通の基底が存在することを近年のいくつかの研究は明らかにしている。本書は、美術史や文化研究で支配的な人間を中心に据えた視点を脱却し、人類という種を相対化した目線から芸術の歴史を捉え直す。それによってまったく新しい展望を開くことを目論んでいる。

内容説明

人間がいなくなった後でも、アートは可能か?『現代美術史』(中公新書)をまとめ上げた著者が未来に問う、まったく新しい人間と自然の美術史。

目次

はじめに―アフター・コロナの芸術論
序章 美術史の脱人間中心化
第1章 重要な他者との終わりなき会話―AKI INOMATAのインスタレーション
第2章 自然なき風景画―本田健の絵画
第3章 来るべき土着性のために―天地耕作の彫刻
第4章 反近代としての野生―集団蜘蛛のパフォーマンス
第5章 働く者の手が作る芸術―山本鼎の農民美術運動
終章 世界を再魔術化する芸術
あとがき―さらなる「人間と自然の美術史」にむけて

著者等紹介

山本浩貴[ヤマモトヒロキ]
1986年生まれ。文化研究者、アーティスト。一橋大学社会学部卒業後、ロンドン芸術大学にて修士号・博士号取得。2013~2018年、ロンドン芸術大学トランスナショナルアート研究センター博士研究員。韓国・光州のアジアカルチャーセンター研究員、香港理工大学ポストドクトラルフェロー、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科助教を経て、2021年より金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科芸術学専攻講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TOMYTOMY

3
関係性の中のアート。過去と現在が紡ぎ出すこれからとこれまで。 生きること自体がアートと密接に関係し、その関係こそがこれからの課題。2022/09/13

コバ

1
人間と自然の美術史、というのがふさわしいくらいに、人間中心主義から離れ自然へと目を向ける芸術について論じている。 近代になり自然が計算によってコントロールできるという考えが広がってくるにつれ、反対に自然をありのまま捉える視点が必要になる。 自然に限らず都市中心主義や経済発展に対する脱中心化についても、アートを通してその実現に一歩でも近づくことができるのではないか。2023/04/09

十文字

1
タイトルに”人新世”と付けなくてもいいかなぁ。ちょっと盛ったよね。 過去の事例から美術史の脱人間中心化を企てる試み。 でもまぁ、未来に向けて”芸術”を延命させるための提案という感じ。2022/09/12

bwv851

1
面白かった。特にAKI INOMATAの批評。全体として『脱人間中心(主義)の美術史』の構築として、非人間的なものへアクセスするための美術(インターフェース)を各作品群を参照しながら論じている。気になったのは、「自然」を「あるがまま」naturalとして使っているのか、近代以降の自然観の中で使われる「征服されるべき自然」なのか、wildnessとしての(究極の他者としての)自然なのか、使い方に揺れがあるように感じたこと。2022/08/27

わだ りゅうた

0
人間と自然の関係性において、近代の自然を支配するスタンスを見直す一冊。自然の支配にはヒエラルキー的な中心性があり、芸術も同じ問題を抱えているとしている。そうしたものを「周縁」から再文脈化することを目的としたものとなっている。ヒエラルキーあるものを崩そうとする姿勢は、落合の「デジタルネイチャー」や、ウィルビーイングや現代のフェミニズムにも共通の動向があるようにも見える。2024/02/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19848566
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品